大人用紙おむつ使用時のポイント
介助者の方にもわかりやすく、気をつけたいポイントをまとめました。
ぜひ、みんなで快適なオムツライフを過ごしましょう♪
●使用者の抵抗感を和らげる
おむつを使用することに、恥ずかしさや抵抗感を抱くこともあります。
自尊心を傷つけないよう、『おむつ』と言わず『下着』と表現するといいでしょう!
●肌トラブルに注意
紙おむつの交換や位置を直す際、無理に引っ張ると痛みや摩擦で肌トラブルの原因となります。
尿や便を拭き取る場合も優しく行いましょう!
●紙おむつの基礎
おむつには、大きく分けて外側のおむつ(アウター)と尿とりパッド(インナー)の2種類があります。
・外側のおむつは、足回りの立体ギャザーで尿をせき止める役割を持っています。
・尿取りパッドは、尿を吸収する役割を担っています。
外側のおむつと尿取りパッドを併用することで、取替え時の負担も減ります。
●間違った紙おむつの使い方
1.使用済み紙おむつを乾かして再利用できる?
おむつが汚れていなければ繰り返し使用はできますが、尿や水分を吸収したおむつは乾かしても元には戻りません。
肌に直接触れ、下着と同じ状態になりますので衛生面からも乾かしてもう一度使うことは辞めましょう。
2.パッドを何枚も重ねたら吸収量がアップするかも?
パッドの構造的に吸収した尿が紙おむつの外に漏れださないようにフィルムが敷いてあります。
なのでパッドを重ねても効果的ではありませんし、かえって隙間ができて尿モレの原因となります。
吸収量が足りない場合は、パッドを何枚も重ねるのではなく、
吸収量の大きいパッドや面積の大きいパッドなどに変更しましょう!
3.交換が楽だからおむつを引き抜いてもいい?
おむつ内の肌は浸軟(ふやけた状態)状態なので、無理に引き抜くと肌に摩擦が生じ、
擦り傷や表皮剥離(皮膚めくれ)が生じてしまいます。
身体に非常に不可のかかる危険な行為です。
●正しいおむつの使い方
おむつも下着と同じでジャストサイズのものを選びます。
サイズが合わないとすき間ができ、モレが発生します。
尿モレは本人が不快な思いをするだけでなく、介護者の負担になりますのでおむつのつけ方を理解することはとても重要なことです。
【動画で見る介助によるオムツの交換】
●夜間におむつ交換はしない
夜間は排尿量に対応できる吸収量の多いおむつ(夜用や長時間タイプのおむつ)を使い、交換は避けましょう!
●適切なおむつを選ぶ
一人で歩いてトイレに行ける方は『パンツタイプ』
寝て過ごす時間が長い方は『テープタイプ』が適しています。
また、おむつのサイズにも注意しましょう。
サイズが合っていないと尿や便が漏れ、肌トラブルの原因となります!
●使用済み紙おむつの処理
ご家庭で使用した紙おむつは『可燃ゴミ』扱いなので燃えるゴミの日で捨てます。
このときおむつについた便はトイレに流し、おむつをゴミ袋に入れて捨てます。
決して、紙おむつをトイレに流してはいけません!
トイレが詰まるので絶対に流さないで下さい!
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